過保護な君の言うとおり



「君は僕と出会った時とだいぶ変わったってことだよ。

明るくなったし、口数も増えた、それが何よりも彼を驚かせたんだろう。

そして、僕に外堀を埋められて、過ごしていくうちに玲ちゃんは僕のことが大好きになった。違う?」




「よく自分でそんなことが言えるな」


私は呆れて見せた。


「……え、違うの」


佐久間が固まり、私はプッと吹き出す。



「違うくない。好きだよ、へなちょこ佐久間のこと」


< 106 / 119 >

この作品をシェア

pagetop