5年越しでも俺の気持ちは変わらない
「もうすぐ保健室だよ」
優しい声がそうささやく。
「ほんとにありが… あっ」
「……」
早川くんから見えてるかは分からないけど、たしかに今倫也がいた。
もう5限目始まってるはずなのに
何してるんだろ。
「桃ちゃんどうかした?」
「ううんなんでもないよ」
別に倫也はこの状況見て周りに言うような人じゃないしいっか。
__そのとき2人が過ぎ去った後もずっと、倫也が複雑な顔をして2人を見つめていたのは誰も知らない事実。。
「……んっ」
あれ、このベッドは…。
あ、そっか私保健室に。
「目覚めた?」
「え?」
反対側に体を向けると、そこには早川くんが。