独占欲に目覚めた御曹司は年下彼女に溢れる執愛を注ぎ込む
須和はそう言って、高級ジュエリーブランドのショップ袋とともに、ミニブーケを手渡す。

「えっ、こんなにいいんですか……!? 
お花、すごく可愛いです。あとプレゼントも……なんだろう」

「開けてみて」

胸を高鳴らせながらジュエリーケースを開くと、中に入っていたのは一粒ダイヤのネックレス……。
店の照明が反射して、キラキラと美しい輝きを放っていた。

(綺麗……)

感動して見入っていると、須和は席を立つ。

「僕が付けてあげる」

「あ、ありがとうございます。でもこんな高価なもの……いいんですか?」

「もちろん。今の葵ちゃんにはこのネックレスが凄く似合うと思ったんだよ」

「!」

(ホント……? 私、須和さんから見てそんな風に映ってる?)

嬉しく思っていると、早速須和は葵の後ろに回って器用にネックレス付け始めた。

「あ……」

久しぶりに近くに感じたシトラスの香りに、胸の奥がキュンと甘く締め付けられる。
時折うなじに須和の吐息がかかって、顔がじわじわと熱くなった。
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