エリート脳外科医の溢れる愛妻渇望~独占欲全開で娶られました~

「図書館で倒れてしまったんですけど、貴利くんがすぐに異変に気付いてくれたので救急車を早く呼べたんです。それで、その後の処置もうまくいったみたいで、さっき会ってきましたがもうすっかり元気で安心しました」


 春子さんが図書館で倒れてから三週間ほどが経つ。

 その間、治療やリハビリを頑張った春子さんは、左半身に少しだけ違和感は残るものの、今まで通りの生活が送れるまでに回復した。ご家族の話によるとそろそろ退院も近いそうだ。


「そっか。よかったね、千菜ちゃん」


 三雲先生が微笑んで頷いたので、私も笑顔を返した。


「あ、そうそう郡司といえば。千菜ちゃん、最近あいつと会った?」


 話題が貴利くんへと変わり、三雲先生の問いに私は首を横に振る。


「最近は会っていません」

「そっかぁ。なんか最近、郡司の様子がおかしいんだよね。何か気に病んでいるように見えてさ。理由を聞いても答えてくれないし。もしかして千菜ちゃんとケンカでもした?」

「えっ、いえ。ケンカなんてしていません」


 そう答えて、私は慌てて首を横に振った。

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