死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-


『それでは、死りとりゲームを始めましょう!』


アナウンスはいつもと変わりがない。


異空間の教室にも慣れた。


でも、向かい合った祐希と頷き合った時、その目にいつもと違う色が浮かんでいるのが分かった。


私も同じだから、よく分かる。


緊張しているんだ。


この1回。


これさえクリアすれば、どちらかが退会できる。


そして次のゲームで、残された方がしりとりをクリアすれば終わる。


とにかく、この1回。


「よし、来い!」


祐希が突然、自分の頬を強く叩いた。


どうか、探しやすい文字が来ますように__。


『最初の文字は【り】からお願いします!』


まさかの【り】だ。


確かこれで3回目じゃないのか?


まるで、私たちのクリアを邪魔するように…。


けれど、祐希はすぐに教室を飛び出し、駆けていく。


向かった先は【技術室】だった。


もしかしたら【り】がまた来るかもしれない。


そんなことは想定内で、私たちは学校内を下調べしていた。


祐希があちこちを漁(あさ)っているのは、きっと目当てのものがあるんだ。


少しして、なにかを掴んで言った。


「両面テープ!」


『クリアです!』



< 168 / 206 >

この作品をシェア

pagetop