恋がススム

皆さん、こんにちわ

私は 久守 美瑚 (くもり みこ) です。
山希高校(やまき)の3年生です。


今日の夢は不思議な夢だった…。
私の大好きな俳優さんの仲濱 柳也(なかはま りゅうや)が夢に出てきたの。


大好きな俳優さんが夢に出てくるなんて幸せでしかないし、夢から覚めたくない!って凄く思った。

だけどもしこの夢が正夢だったのならって思ったの。
それで今飛び起きたの。笑

柳也が出てくるまでの夢の中で、たんぽぽの綿毛からレモン色の細くて柔らかそうな耳と手足が生えた妖精?のような動物が私の鼻先に座ったの。

それで私に、
「これからミコがとびっきり幸せになれるカモしれないチャンスを送るネ!!」
「美瑚自身が望んだのなラ、チャンスはみこのトコロへゆったり近づいて来るからネ」
「自分ヲ信じて」

そう言い残して窓からふわっと飛び立った。

何だったんだろうと思いながらも、私は再び目を閉じた。
今思うとその妖精が出てきた時は既に夢の中だったのかもしれないし、私は実際に起きていたかもしれない。
とてもふわふわしていたことだけは覚えている。


もう一度目を閉じた後、体の感覚が何かよく分からないけれど、暖かいものに包まれた。
しかも、とっても肌触りが良くて、柔らかくて、思わず目を開けた。
すると、なぜかこちらを丸い目でじっと見ている柳也がいた。
私はあの柳也に見つめられていることに混乱して興奮して声が出なかった。
しばらく見つめあっていると、柳也の甘く低い、とろけるような声で

柳:「君は誰なんだ? どうやってここに?」

と言われた。私は訳が分からず、

美:「貴方こそ、何故私の目の前にいるの?」

と質問に質問で返してしまっていた。

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