14日間の契約結婚~俺様御曹司の宇宙最強の恋物語~
「おお、これはこれは」
ひょいと竜夜を抱きかかえたティンケル。
「随分と大きくなりましたね。前に会ったときは、とっても小さな赤ちゃんだったのに」
「お爺ちゃん、もう8年だよ。僕小学生になったんだから」
「そうですか。それは随分と成長したんですね。どうですか? 楽しく暮らせていますか? 」
「すっごく楽しいよ」
ティンケルはそっと愛人を見た。
「突然驚かせてしまって、、申し訳ございません。この子から、テレパシーで連絡をもらいましてね。お母さんが、結婚式を挙げるから見に来てと言われましたので来ちゃいました」
「お祝いくらい、ちゃんとしてあげたいと思いましたので。勝手ながら、ごめんなさい」
「いえ。遠いところを、わざわざ有難うございます」
ひょいと、ティンケルは竜夜をジュリアンヌに渡した。
「…愛人君でしたね? 」
「はい。森沢愛人と申します」
「素敵なお名前ですね。こうして会えて、とても嬉しいですよ」
ティンケルは右手を差し出した。
愛人はその手を受け取り握手した。
見かけよりもティンケルの手は、なんだかごつい感じがした。
そして、そのごつい手からはとても暖かく強い優しいエネルギーが伝わって来る。
そのエネルギーはまるで全てを受け止めてくれるような、大きな力が伝わって来た。
「ベルリラは私が、宇宙で一番大切にしてきました」
「はい」
「…と、言いたいのですが。本当の事を言いますと、殆ど放置していたんです」
「はぁ? 」
ニコっと笑うティンケル。
「いやね…。私は地球で言われる英雄的な存在でしてね。この広い宇宙には、まだまだ沢山の人達が苦しんで困っている。怖い存在に怯えている…そんなお告げもありましたので、全宇宙を飛び回って私の意志を継いでくれる人達を育てていましてね。その為、ベルリラにはとても寂しい思いをさせてきた事は十分に承知しております、でも、ベルリラは宇宙で一番優しくて可愛い娘です。それは私が保証します! どうかベルリラを宇宙で一番の幸せ者にして下さいね」
ニコっとしているティンケルだが、眼鏡の奥ではとても真剣な目をしている。
リラが言っていた宇宙一と名乗る勇者と言うだけありその目の迫力を感じるものだ。