極上御曹司はかりそめ妻を縛りたい~契約を破ったら即離婚~
「もうこれからは澪音に起こしてもらうから、盛実に苦労をかけることもないぞ」

「それは助かります」

上機嫌の一秋さんと違い、盛実さんの反応は淡泊だ。
まあ、私だって今日はなんか、たまたまだと思うし。

……なーんて思っていたんだけど。
この日から一秋さんは私のキスで毎朝、すっきり目覚めるようになった……。



一秋さんと気持ちを結んで三ヶ月。
代理女優の契約は破棄した。

『そうなるだろうと思ったよ』

なんて笑っていた所長はうちに訪ねてきたあの日、一秋さんが本気になっているのに気づいたらしい。
だから、あんな意味深なメッセージを送ってきたのだ。

そして私たちはいま、パリへ向かう飛行機の中にいる。

「なんなんですかね、これ」

私が見ていたタブレットには
【姫のハートを射貫いたのはスイーツ!?
お相手は日本人シェフパティシエ。
その年の差十二歳!】
なんてゴシップ記事の見出しが躍っている。
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