大正蜜恋政略結婚【元号旦那様シリーズ大正編】
「でも、僕はうまいところに目をつけたと思ってるんですよね。繁盛していなくても商社として機能していたなら、諸外国とはつながっています。津田紡績はもちろんたくさんの取引相手がありますけど、やっぱり紡績関係だけですよね」

「なるほどね。紡績以外の商品を扱うとしたら、外国の得意先を開拓するのは大変だから三谷商店のルートを使うのね。つながっていさえすれば、取引量を増加させるのは難しくないもの」


高山さんの発言に松尾さんも同意している。


三谷のルートを使う? 
つぶれかけの会社でも、まだ役に立てるの?


「多分、安い値段で買収したんだろうね。取引量が増大すれば、そんな投資すぐにチャラにできるから」


橋田さんが意気揚々と話しているのを聞き、無意識に首を横に振っていた。


違う。買収なんてされてない。
敏正さんはただ、私や三谷家が困っていたから手を貸してくれたの。


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