Dear boy,Dear girl~ワケあり男子と秘密の同居生活~
~奥村直登side~

むしゃくしゃして枕を壁にたたきつけた。

くそっ!!

自分のこの感情が何なのかさっぱりわからねぇ…。

ただただ無性にイライラした。

俺は…何がしたいんだ?
なんで華菜にあんな言い方しかできねぇんだ?
よくがんばったなってなんでいえねぇんだ?
華菜はがんばってたんじゃねーのかよ?

今回華菜が体育祭実行委員として頑張ってんのは見てて分かった。
今までバスケから逃げてた華菜は学校のそういうことからも逃げてたはずで、きっとすみっこのほうで毎日過ごしてたにちがいなかった。
実際一学期は西口華菜の話をどこからも聞いたことがなかったけど、二学期に入ってから、そこいらでちらほら聞くようになった。

「華菜実行委員やるらしいよ。」

「ってことはリレーでるのかな?」

「またごぼう抜きやってくれるのかなぁ。」

「西口さん復活?」

「いや、復活されたらやべーだろ。俺らまた負けるぞ。」

アスリートクラスでさえこの会話だ。
綾川中学出身のやつらの中では華菜はかなりの有名人だったのだとまざまざと知らされることになったわけだ。

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