Dear boy,Dear girl～ワケあり男子と秘密の同居生活～

戻った時、直登と一瞬目が合った。

わたしはそのままマネ先輩たちのところへ戻ると、一緒にボールの数を数えるのに加わった。

「中條くんなんて？」

バスケットボールをとったところで、吉井さんがボールを判別しながらわたしのほうは見ずにつぶやいた。

「え？ああ。テーピングテープほしいって言われたんですけど、救急箱に切れてたので部室とりにいってました。」

「そ？買ってきたらすぐ救急箱入れといてよね。」

「はい。すみません。以後気をつけます。」

ボールを見つめながら結構キツイこという。
吉井さんはわたしのこと嫌いなんだろうなと思う。
ま、いいけど…。

「まあまあ。蘭子。西口さんもこれからは気をつけるって言ってるんだからさ。」

助け舟を出してくれるのは喜田さん。
この先輩はいい人だ…。

そのままボールチェックして空気入れて拭いて終了…。

はあ…なんかほんと…いろいろ人間関係…だよね…