Dear boy,Dear girl~ワケあり男子と秘密の同居生活~


「なあ。今日中條さんと何してたの?」

帰り道…直登と手をつなぐ。
あったかい…

わたしたちはわざと時間をずらして帰ってる。
部内で付き合ってるだけでもいろいろ言う人いるのに、一緒に帰るってなると…面倒な人たちもいるから…そうしよって直登が言った。

「テーピングテープ、新しいの出しとくの忘れたの。それで部室にとりに…」

「一緒に行く必要ある?」

「それは隆哉が…」

「なんだよ…」

直登が拗ねて横を向いた。
もしかして…妬いてる?

「直登…」

ギュッて直登の手を握った。

「隆哉は今でも大切な幼馴染だけど…好きなわけじゃないから…わたしが好きなのは直登だから…」

「わかってる…でもあっちはそーじゃないだろ?」

「え?」

「中條さんはずっと華菜のこと好きじゃん…」

「まさか…」

「すきだよ。わかんねー?ずっと華菜のこと見てんの。」

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