Dear boy,Dear girl~ワケあり男子と秘密の同居生活~
これで最後。
2人で制服着て学校から帰るのも。

「直登。うち。来て。ごはん。用意するから。」

「うん。」

直登がこっちを見てにっこり笑った。

直登は明日の夜大阪に戻る。
それまでは…
一緒にいたい。

2人で晩御飯をつくった。

「これさぁ。最初の日に華菜がつくってくれたやつだよな。」

「あ、そうだね。ほんと。」

麻婆豆腐。

あのときのわたしの得意料理。

「うまかったんだよー。あの麻婆豆腐。なんかさ。ああいう家庭の味って俺知らなかったから。めちゃくちゃおいしく感じたの覚えてる。」

「ほんと?」

「ま、あんときはこんな大事なやつになるとは思ってなかったけどね。」

で、にこって笑ってキス…。

こういうことももうしばらくお預け…。

「あれ?なんか少なくね?」

「うん…。」

晩御飯の量が少ないことに気づいたらしい。

「西口先生。今日外飯?」

「うん。」

「じゃ。2人だな。」

「うん。ずっと朝まで2人だよ。」

「え?」

テーブルにご飯を並べていた直登がこっちを振り向いた。

「うん。お父さん、お兄ちゃんの結婚の挨拶に行ってるんだよ。大阪まで。明日の昼まで帰らない。」

一瞬…間があった。

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