囚われのお姫様
私が運命の王子様と出会った次の日。

え、パンツみられたけどいいのって?

いいの!!

正直し〇むらで3枚1000円で買ったやつ見られたのはだいぶ痛いけど……。

もっとオシャレなの買っとけばよかった!!

うう、また会いたいけどそれはそれでどんな顔向けていいか……。


「美波ちゃん」

「うぇ?!」


そんなことを考える昼休み、中庭に向かうとなんとタイムリーなこと。例の超絶イケメンがいたのだ。

ちなみにいつも一緒に食べるユキは今日生徒会の集まりでいない。

生徒会は生徒が選挙で決める……ものではなく先生たちが成績優秀者の中から決めるのだ。

おかしいよね、生徒会なのに……。


「こっち、おいで」


イケメンさんは、座っているベンチの隣をポンポンと叩く。


「一緒に食べよ」

「……いいんですか?」

「……?当たり前じゃん」


なぜだか私の質問に不思議そうに首を傾げるイケメンさん。

うう、そんなお姿も麗しい……!

ドキドキしながらも彼の隣に座った。


「よし、いい子だ」


彼の膝にあるお弁当がふと視界に入る。

色鮮やかなおかずにふりかけの掛かっているご飯。

彼はそんな私の視線に気がついたのか、おかずの中から赤いたこさんウィンナーを箸でとる。
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