無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
「成水とさ、ちゃんと話 しな。じゃないと解決しないと思う。ぐちゃぐちゃな言葉でも、成水は多分、有村さんの言葉を聞き逃したりしないと思う」
「…うん…、」
「有村さんだって、このままでいたくないんでしょ。成水のことがわかんなくても、離れるのは泣くほど寂しいんだし」
「ね」と励まされ、こくりと頷く。
吉川くんはやっぱり優しい人だ。
コンビニで会ったあの時も、わたしがずっと李々斗に吉川くんと同じバイト先であることを言えずにいたことを見越してああいう風にきっかけをくれただけなのかもしれない。
「ありがとう…吉川くん」
これまでの全部に感謝を込めてそう言えば、吉川くんは「うん」と柔らかく笑った。