無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
「なーに楓莉、おもいだし赤面?」
「えっ」
今朝のことを思い返して顔を赤くするなんて、なにしてるんだわたし。恥ずかしいにもほどがあるよ……。
はるちゃんに図星をつかれ、ぶんぶんと首を横に振るも手遅れだったみたいで、「ほおん…?」と意味深に微笑まれた。
「にしてもあれじゃない?成水くんが本気で楓莉を落としにくるとなったら、多分ファンが黙ってないだろうね」
不意にフユちゃんが言う。
え?と首を傾げれば、「いやいや、考えてみて?」と言葉を続けられた。
「あの成水くんだよ?この半年、楓莉は幼なじみとして学校でも立場が確立してきちゃってるわけ」
「確率…」
「そう。つまりもっと簡単に言えば、まわりからは『楓莉は幼なじみだから成水くんの彼女にはならない』って思われてるってことね」