無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
「幼なじみ」って、わたしが思っているよりずっとめんどくさくて厄介な関係性だったのかもしれない。
周りにも、当人同士でも、幼なじみであることを求められる。そうじゃないといけないって、自分の感情を抑制してしまうこともある。
だからわたしは李々斗の優しさに甘えてしまったし、李々斗は好きという気持ちを隠してきた。
思い当たる節がありすぎて、「なるほど…」と相槌を打ち、フユちゃんの話の続きを待つ。
「でも、成水くんは正式に楓莉に告白してて、これからは学校でも距離を詰めてくると思うの。そしたらきっと、楓莉は女子の反感を買うことになる。これはさー、頑張っても避けられないと思うんだぁ。だって成水くんだし。イケメンだし。ね?」
「うん…」