ドキドキするだけの恋なんて

「私 この前 宇佐美さんに誘われて 合コンに行ったのね。」

私が 話し始めると 3人は 身を乗り出し。

可笑しいくらい 熱心に 私を見た。


「ちょっと。そんなに 真剣に聞かないでよ。引くじゃない…」

私は 苦笑して 話しを止めてしまう。


「何、何?そこで いい人 見つけたの?」

私を 待ちきれずに 芙由子が 口を挟む。


「ちょっと。フゥちゃん 黙っててよ。」

「で?あず美 合コンで どうしたって?」


美香とさくらが 芙由子を 押し止めて。

私の方を見て 話しを促す。



私達4人は 同じ会社の 同期。


同期の女子は 13人いたけど。

入社してすぐに 私達は 気が合って 

それから 3年 ずっと仲良くしている。


出身地も 大学も バラバラだし。

性格も それぞれ違うけど。

お互いに 信用できるものを 感じている。


同じ会社でも 配属先は 違うし。

仕事の内容も 違うけど。


私達は 時々4人で 集まって。

お互いの 近況報告や 仕事の愚痴を 言い合った。









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