ドキドキするだけの恋なんて

週末 翔真に会って。

私は タケルのことを 話した。


「ありがとう。」


翔真は 私が 話し終えると 

そっと 私を 抱きしめて 言った。


「ううん。私こそ。翔真がいるから ちゃんと 話せたの。私も ありがとう。」


「野本君 時々 何か言いたそうに していたんだけど。俺から あず美のこと 話すのも 嫌味かなって思って…」


「フフッ… 本当は 私のこと ノロケたかった?」

「そりゃ そうでしょ?」

「何か 嬉しい。」


「俺が あず美を 好きになったことは 野本君とは 関係ないからさ。」


「うん、私も。あそこで タケルに会ったことと 翔真を 好きになったことは 全然 関係ないよ。」



翔真は 私の言葉に 笑顔で 頷いて。

私達は そっと キスをした。






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