私は彼とあくまでも友達になりたい
私は距離が近い弥生くんにドギマギしながらも。

「えっと、えーっと、助動詞、かな?
あ、でも時制もよくわかってないかも…。」

「…つまりは?」

「範囲全部です!!」

私はついつい大きな声が出てしまう。
誰もいない図書室の中で私の声は響いた。

司書の先生がいないからと言って、あまり大きな声を出すのはよくないな、と思った。

ちなみに今更だが、司書の先生は火曜と金曜にしか来ない。
今のところ私は、水曜日と木曜日にしか当たったことがなかったから、まだ司書の先生と一緒に図書室で過ごしたことはない。

「わかったよ。とりあえず教科書出して。教えるから。」

弥生くんは無気力って千夏が言ってたけど、やっぱり、どう考えても私の中では、そんなイメージ無いなぁ。

って、素直に喜べ自分!
前にもこういうことあったぞ!
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