翠玉の監察医 癒えない時間
「蘭、君は最年少の監察医だ。だからこそ、法医学という世界の希望になってほしい。多くの遺体の声なき声を聞いてほしいんだ」

星夜に見つめられ、蘭はエメラルドのブローチと星夜を見つめる。そしてブローチに触れた後に「はい」と呟いた。

「法医学の希望になります」

それを聞き、星夜はニコリと微笑む。その目が何を言いたいのか、蘭は考えるが答えは出なかった。









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