子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
柊也さんと暮らし始めて、妊娠しやすいタイミングが4回ほど過ぎた。
季節は初秋から冬になっていた。

「ふぁ……」

「なんだ紬。寝不足か?」

休日の昼過ぎのお腹も満たされた頃。
リビングで、床暖の暖かさを堪能するために、直に座り込んで本を読んでいた。

この心地良さは罪だと思う。
一人だったら、絶対に寝転がっていたはず。どうぞお眠りなさいって言われてるみたい。

「寝不足って……」

思わず昨夜の情事を思い出して、顔を赤らめた。
その様子をおかしそうに眺めてくる柊也さん。その整った顔をジロリと睨むのは、せめてもの抵抗だ。いや、強がりかも。

「もう、無理」って言う私に、さらに限界まで無茶をさせたのは、どこの誰だと言ってやりたい。

「知ってるでしょ?そんなこと」

「まあ、自覚はあるな」

悔しい……
睡眠時間は私とさほど変わらないというのに、余裕でいられるなんて。

それにしても、眠い。
手にしていた本も、眠気で内容がちっとも入ってこない。

眠気と戦うなんて、無駄な足掻きなのかも……

よし!!
と、なんだかよくわからない覚悟を決めると、ブランケットを取りに立ち上がった。



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