子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「条件、ですか?」

なんだろう?無理難題じゃなきゃいいけれど。

「そう。条件だ」

橘さんはソファにもたれていた体を起こして前屈みになると、再びニヤリとした。

悪そう。
この人、絶対に悪い人だ。

「紬がこのまま、ここの担当をすること」

「え?」

橘さんには、予め担当者は変わることもある旨を話してあったんだけど……

私がこのまま担当することは、今のところ可能だ。けれど、他にも依頼が入れば見て回りたいわけで……

「紬が続投なら契約する」

「えっと……なぜですか?」

「お前のことを気に入ってるから」

「へ?」

思わず漏れた気の抜けた声に、自分の口元を覆う。

気に入っている?
確かに橘さんをはじめ、皆さんフレンドリーに接してくれて、嫌われてる感じはないんだけど……


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