死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?
梓が説明をしている間、厚彦は険しい表情を崩さなかった。


「やっぱり、イジメがあったんだな」


厚彦の呟きに梓は頷く。


「しかも、遺書までちゃんと準備されてた。それがうまく発見されなかったから、カナさんはまだ成仏できてないのかもしれない」


梓は答える。


ここまでわかったら、やることはひとつだけだ。


まだ紅茶を飲んでいる梓を横目に厚彦が勢いよく立ちあがった。


「よし、もう一度カナさんの実家に行くぞ!」


もうすぐカナさんを救うことができる。


その思いから、厚彦の目は燃えているように見えたのだった。
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