可愛い腹黒後輩の溺愛が甘い。

恐怖

【side 結乃】

「待ちなさいよ」

 うっ……この人は、私がまだ2年生になったばかりの頃、楓也先輩と出会った日に私の事をいじめてきた人だ。

「だ、誰ですかっ?」

「なにを言っているのよ、覚えているでしょう?」

 知らないで突き通してしまおうと思い、そのまま話を続ける。

「す、すみません、初対面だと思いますが……」
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