可愛い腹黒後輩の溺愛が甘い。

 目をギュッと瞑ると、手を優しく、いや、優しく強く掴まれた気がした。

 恐る恐る目を開くと、鈴くんが優しく微笑んでくれていた。

 ああなんて優しいんだろう……。

 神様みたいな存在だなぁ、鈴くんは。

 もう鈴くん以外はなにもいらないと思った。

 友達、親戚以外だけど。

「ありが……えっ……?ギャぁぁぁぁ!!!!!!!」

 一瞬、身が幽体離脱したかと思ったほどにフワッと落ちた気がした。
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