可愛い腹黒後輩の溺愛が甘い。
 あ、これ面倒くさい女だと思われた……。

「ごめんね、意地悪したくなっちゃうの、先輩可愛いから」

「ふぇっ……?」

 鈴くんの方を見ると、顔を赤くして、優しく微笑みながら私の涙を拭ってくれた。

「あーでもどうしよっかな。先輩がホッペにチューして大好きって言ってくれないとヤダなぁ」

「うっ……分かったよぉ……」

 チュッとリップ音が鳴り響き、「大好きだよ」とハートマークをつけるように言うと、鈴くんは頬を赤色に染め上げて、「ごめんね、先輩」と言って……
< 64 / 339 >

この作品をシェア

pagetop