可愛い腹黒後輩の溺愛が甘い。
 バサッと倒れると思うと、小さいモノに支えられた気がした。

 見てみると、

「ゆ、の……?……い?」

「鈴くんっ……!」

 ……今俺の事を大切にしてくれるのは、結乃先輩と家族だ……。

 他の学生達とは違い、結乃先輩だけは、ちゃんと『鈴』って呼んでくれるんだ、“アイツ”みたいに……。

「な、なんでまた気絶なんてさせたのっ……?」

「……先輩に、怖がられるのが嫌だったんだ、死ぬよりも怖い……」
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