可愛い腹黒後輩の溺愛が甘い。

 ゆ、の先輩……?

 ……俺が涙堪えた時に下向いてなんかいたから……。

「結乃!!」

 呼んでも来ない返事に怯え上がった。

 アイツは、“アイツら”だけは絶対にダメなんだ……!!

 俺はバンッ!と勢いよく部屋のドアを開けて、結乃先輩を探す。

「え!?鈴様!?」

 廊下を彷徨いていたメイドがそう言う。

「田幡、真理はどこだ!?」

「し、真理様なら先程ご自分のお部屋に……」     
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