可愛い腹黒後輩の溺愛が甘い。
「解いて!」

 と言うが、口が塞がれている為、「モゴモゴ」としか言えない。

「暴れるな、殺すぞ」

 ……みんな殺すって簡単に言うけど、本当に殺せるの?どれだけ言葉が重いか分かっているの?

 私はどうにかして口を塞いでいたタオルを取り、言う。

「鈴くんのところに返して!それに、殺した事なんてないでしょう?」

 ……分かってなかったなぁ、私。

「ある」

「えっ……?」

 声色からして本物だと思われるその言葉に身体が震え上がった。
< 76 / 339 >

この作品をシェア

pagetop