Romantic Mistake!
* * *
「あっ……ぁ、颯介さ、ダメだってば……」
颯介さんの部屋へ連れられた私は、すぐに彼にキングサイズのベッドに押し倒される。ふかふかの高級感あふれる感触に包まれながら、彼は私をまるでお姫様のようにそこに寝かせ、一枚ずつ服を脱がしていく。私がリラックスできるように誘いながら、丁寧に愛撫を始めた。
「疲れたでしょう、麻織さん。マッサージさせて」
「これ、マッサージじゃないぃ……」
彼は素足になった私の前に跪き、ゆっくりと太ももの内側や膝、足先に口を付けていく。
たしかに時折マッサージのように肌を揉みしだいてくれるけど、それは際どい部分すれすれを攻め、興奮を助長するものだった。
彼の唇は徐々に上へ上へと移動し、私が慌てて「そこはダメ」と足を閉じようとすると、彼はそこから離れて唇を奪った。
「麻織さん、かわいい。今夜こうしてくれるとは思ってなくて、あまり余裕がないよ」
もう、自信満々で「部屋に来る?」なんて誘ったくせに、と瞳で訴えるが、彼に熱を帯びた視線を返されるだけだった。