極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
優に指摘にハッとして、慌ててフォローした。
「いえ、あの……おふたりは全然若いですよ」
「三つ下の藤原に言われても、説得力がないな」
優が少し意地悪く言い、滝川さんも私を見ていじり出す。
「藤原さん、やっぱ亮太の妹だわ。ちょっと墓穴掘っちゃうとことか、愛されキャラだね」
「ふたりしてからかわないでくださいよ」
顔を赤くして優と滝川さんに言ったら、斜め前にいる朝井くんが少しキョトンとした顔で滝川さんに尋ねた。
「ねえねえ、滝川さん、亮太さんって誰ですか?」
「俺と部長の親友で藤原さんの兄。だから、部長が藤原さんの第二の兄で、俺が第三の兄って話になってるんだよ」
滝川さんの説明を聞いて朝井くんは声高らかに宣言する。
「じゃあ、僕も藤原さんの第四の兄になります!」
「いやお前、そこは第一の弟だろ」
滝川さんが真顔で突っ込むと、頼んだ肉が運ばれてきた。
「嫌いな肉とかないか?」
優に聞かれ「ないです」と答えたら、彼が皿にカルビ、ロース、ハラミなどを数枚ずつ乗せていく。
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