極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
必死でフォローするがしどろもどろになるし、彼の表情がなんだか段々怖くなる。
「別に不倫してる訳でもないし、全く問題ない。だが、いろいろ大変だったんだぞ。焼肉屋で寝た梨乃を連れ帰ったら、玄関あがって服脱ぎ捨てて、それからシャワー浴びて髪乾かさずに身体にバスタオル巻いて出てきて……」
優がまだ何か言ってるが頭に入ってこなかった。
わ〜、私……部長の前で何やってんの〜。
「……俺が髪を乾かしたらまた寝て、仕方ないからベッドに運んだらお前が俺の手を掴んでベッドに引きづり込んだ」
再び優の言葉が耳に入って来て青ざめる。
「私……部長を襲ったんですか?」
男なんていらないと思っていたのに、そんなことするなんて相当欲求不満だったのだろうか。
優にこわごわと尋ねるが、声が震えた。
「襲われてはいないが抱きつかれた。一昨日もリビングのソファで下着姿のまま寝てたし、お酒はほどほどにしておいた方がいいかもな」
さらに知らされた事実を知って石化した。
チーン。
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