極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
うちの母親もそんな亮太と妹を気遣って、あいつがうちに来る度に料理を持たせていた。
心の傷が癒えていないのかもしれない。
梨乃を彼女の寝室のベッドに運ぶと布団をかけた。
「おやすみ」
彼女の頭に手を当て、そっと呟く。
早く彼女が過去の悲しみから解放されますように。
そう願わずにはいられなかった。
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