運命のあの人は




1ヶ月ほど経った。








私は怖かった。彼の意識が二度と戻らないんじゃないかって。でもそんなこと思いたくなかった。彼の意識は戻るって、そう信じていたかった。










「ねぇ、ほんとに意識が戻らないなんてないよね。きっと楽しい夢を見てるだけでしょ??楽しすぎて目覚めたくないんでしょ?
そのうちその夢にも飽きて、目を覚ましてくれるでしょ??」





なんだかすごく悲しくなって、彼の手を握りしめながら泣いた。




泣いた。泣いた。ただひたすら泣いた。







泣き疲れたのかだんだん意識が遠のいていく。。。






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