千歌夏様‥あなたにだけです。〜専属執事のタロくん〜
「わかりました、では‥そうしましょう。」

タロくんは、助手席に乗り込んだ。

え‥こっちじゃないの?

「タロくん‥」

私の視線に気づいたのか‥タロくんが私を見て微笑んだ。

「‥千歌夏様と一緒に登校できるなんて幸せです。」

ドキン‥

む‥胸が‥苦しい‥

どうして‥?
だってそんな幸せそうな顔をされたら‥
私‥

ドキン‥ドキン‥ドキン‥

胸の病気かしら‥
遂に私の寿命が尽きるのかもしれないわね‥

車窓に豪華でバカみたいに大きな校舎が見えてきた。
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