千歌夏様‥あなたにだけです。〜専属執事のタロくん〜
「‥‥‥‥タロくん近い‥何‥?」

「千歌夏‥って呼んだの5年ぶりだ‥」

そう言って‥タロくんは、笑いながら私の膝にハンカチを置いてその上にお弁当をセットした。

タロくん‥これから私の側にいてくれなかったらどうしよう‥
誰にも渡したくない‥
タロくんは、私の‥専属執事‥。

だけど‥ここは、学校‥。
屋敷と同じという訳にはいかないだろう。
タロくんだって‥友達ほしいよね。
私の側ばかりいたくないよね‥。
やっぱり‥私ダメダメだ。
タロくんに依存しすぎて‥
このままだとタロくんにも嫌われちゃう。

「‥‥‥私‥タロくんみたいに綺麗だったら‥よかった」

そしたら‥もっと友達ができたかもしれない。
タロくんに迷惑かけずにいられたのかも。

「千歌夏様‥あなたは美しいです。」

「な、何急に‥そんなの‥嘘だわ‥」

タロくんの真剣な顔がどんどん近付いてくる‥。

「‥あなたは誰よりも美しいです‥」

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