私の彼は新米悪魔
『.....査定じゃない。』


ちょっと怒ったように言う

赤い髪が太陽に透けてきらきらしている。

きっと魔界の空もこんな綺麗な赤なんだろう。


『優、目閉じて。』

『もったいないよ。』


ルシルは一瞬、苦しそうな顔をすると私の目を手で覆った。


『いいから、閉じて。俺だって恥ずかしいんだぜぇ』

目を閉じる。
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