もうこれ以上、許さない
「それに風人のおかげで、親と4年半ぶりに和解っぽくなれたから、」

「4年半ぶりっ!?
え、マジ!?
つか、今日メシとか行かなくてよかったワケっ?
あ、俺が誘ったからか…うわごめん!」
あたしのお礼を遮って、そうテンパる風人。

しまった、余計な情報を…

「もお、落ち着いてっ。
親とは近く(●●)だから、いつでもご飯に行けるし。
むしろ風人のおかげでそうなれたんだから、めちゃくちゃありがとうだよ」

「なら、よかったけど…
そういえば誤解って?
しっかり解いとけって言われてたけど、そっちはどんな状態?」

「あぁ〜、それならぜんっぜん大丈夫だから、気にしないでっ?」
も〜お次から次にっ…
と思いながらそう誤魔化すも。

風人は大きくため息をついた。

「まーたそうやって抱え込む。
いつも平気とか大丈夫とか、そんなワケないはずなのに…
俺こんなだけど、月奈の事ならどんな事でもぜーんぶ受け止めるよっ?
だから、もっとなんでもぶつけてほしい」

気付いてくれてたんだ…
リプレイのようなセリフと合わさって、また胸が締めつけられる。


だけど、出来るわけないじゃん。
そう言われてぶつけたせいで…
風人を追い詰めたんだから。
風人の重荷になったんだから。
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