もうこれ以上、許さない
その途端、ぶわりと涙が堰を切る。
「ありがとうっっ…
そんなに愛してくれて、ありがとうっ……
なのに、ごめんなさいっ。
誉の気持ちには、応えられない…」
「……んっ、わかってる。
だけど俺が、待つって言ったら?
月奈があいつの事を忘れるまで…
俺だって、何年だろうといくらでも待つよ。
だから、利用でもいいからっ…
ただそばにいてほしいんだ」
「っっ、ごめんなさいっ…
あたしは風人を、一生忘れられない。
絶対結ばれない運命でも、風人じゃなきゃダメなのっ」
だからきっと、誉に惹かれながらも…
ついその心を求めながらも…
割り切った関係という一線を、越える気にはなれなかったんだろう。
「…やっぱりそっか。
月奈の壁の中には、その心の中には、あいつじゃなきゃ入れないんだな…
だから俺は、義理堅い月奈の力になってくれる約束を利用して。
また割り切った形で、結婚に漕ぎつけようとしたんだ。
ほんと、最後までズルくてごめん」
そう言って誉は…
ぶんぶんと首を横に振るあたしから、ゆっくりと身体を離した。
「ありがとうっっ…
そんなに愛してくれて、ありがとうっ……
なのに、ごめんなさいっ。
誉の気持ちには、応えられない…」
「……んっ、わかってる。
だけど俺が、待つって言ったら?
月奈があいつの事を忘れるまで…
俺だって、何年だろうといくらでも待つよ。
だから、利用でもいいからっ…
ただそばにいてほしいんだ」
「っっ、ごめんなさいっ…
あたしは風人を、一生忘れられない。
絶対結ばれない運命でも、風人じゃなきゃダメなのっ」
だからきっと、誉に惹かれながらも…
ついその心を求めながらも…
割り切った関係という一線を、越える気にはなれなかったんだろう。
「…やっぱりそっか。
月奈の壁の中には、その心の中には、あいつじゃなきゃ入れないんだな…
だから俺は、義理堅い月奈の力になってくれる約束を利用して。
また割り切った形で、結婚に漕ぎつけようとしたんだ。
ほんと、最後までズルくてごめん」
そう言って誉は…
ぶんぶんと首を横に振るあたしから、ゆっくりと身体を離した。