もうこれ以上、許さない
うん、これでいい。
これでもう、必要以上に絡まなくてすむ。

なのに、なんでこんなに切ないんだろう。


気付けばすっかり、風人のペースに流されて…
この短期間で、こんなに心を許してて…
ほんと、危ないとこだったよ。

今の風人は…
記憶のない風人は…
存在を消しちゃうくらい重荷だったあたしに、一線引く事が出来ない。

だからあたしが、ちゃんと一線引かなきゃいけない。
だから、これで良かったのに…


風人のよしよしが好きだった。
その大きな手で撫でられるのが、たまらなく好きだった。

そんな愛しくて、懐かしくて、切ない感覚(●●)が甦って…
胸が千切れそうだった。



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