世界は、少しだけ愛しづらいから

4限終了のチャイムが鳴った

教科書とノートを机の中にしまってあたしは鞄を持ち早足に階段を上る


5階まで行くとポケットから鍵を取り出し、目の前の鍵穴へと差し込む

ガチャッ

金属音がして鍵を抜くと扉が開いた

中へ入ると心地よい風が髪を揺らす

あたしは日陰を探すとそこへ座り、鞄の中から今朝コンビニで買ったパンと紅茶を取り出して昼食を食べ始めた




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