世界は、少しだけ愛しづらいから
そこには先ほどから見ると遊んでいる人数は増えたものの、さほど変わらない光景

それをぼーっと紙パックティーを飲みながら眺めていると

ふと、目が合った

リフティングをしていた彼は間の抜けた顔をして膝に乗せていたボールを落とした

あーあ…せっかく上手に続いていたのに、

少し残念に思いながら借りたい本があったことを思い出して

彼から視線を外し図書室へ向かう為、鞄を持って屋上を後にした



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