豚は真珠♡


その日、真理亜は私の家でゆっくりしたいと言って帰りに寄って行くことになった。

真理亜『本当にびっくりしたんだから血とか出されなくて良かったわ』
『本当にね。お騒がせしました。』
深々と頭を下げる。
真理亜『冗談、冗談。』
真理亜が手をひらひらさせながら笑った。

私はふと手紙の事を思い出した。
そして、それを真理亜に話した。
真理亜は最初、目をパチパチさせていたが
『やっぱり…峰君は真珠子の事気になってるんだよ!そうじゃなきゃそんな事をしないでしょ!』
興奮気味に言ってきた。

『だから、峰君はそれくらい普通にやる人でしょ。優しいもん。』

真理亜『それは完全だって。真珠子も本当は気になってるんでしょ?!』

(は!!?んなわけな…)
私はそこまで考え、あの保健室に向かう時の感情を思い出した。

(まさか…ねぇ。それはないでしょ。)
私が困惑しているのがわかったのか真理亜が私の手を取り、
『真珠子!分かった!明日もう一度その気持ち確かめてみよ!』


そんな事になってしまった。
一体何をする気だ…。


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