冷徹旦那様との懐妊事情~御曹司は最愛妻への情欲を我慢できない~
返事をしたからか和泉がほっと息を吐いたのが気配で分かった。
「いいんだ。何か有ったのか?」
あくまで奈月を気遣う声。それだけで決意が揺らぎそうになったけれどぐっと堪えて言葉を発した。
「和泉に話があるの」
「話? 様子がおかしいな。やはり何か有ったんじゃないのか?」
「いえ……私、和泉と別れようと思う」
電話の向こうで彼が息を呑んだのが分かった。怖くなる程の沈黙が続きやがて少し掠れた彼の声が聞こえてくる。
「冗談、だよな?」
「ううん、本気だよ」
痛む胸を押さえながらはっきりと告げる。
「どうして!」
和泉が声を荒げた。彼がこんな風に激高するなんて滅多にない。それ程今奈月が言っていることは突然ででたらめなのだ。
「結婚しようと約束したばかりだろう?」
「……気が変わったの」
「気が変ったって……嘘だ。奈月はそんな女じゃない。なにか、事情があるんだろう?」
はっきり意思表示をしたにも関わらず和泉は信じられないようだった。そこまで奈月を信じてくれているのだと思うと堪らない気持ちになった。
だけど和泉を納得させるにはもっと酷いことを言わなくてはならない。
「いいんだ。何か有ったのか?」
あくまで奈月を気遣う声。それだけで決意が揺らぎそうになったけれどぐっと堪えて言葉を発した。
「和泉に話があるの」
「話? 様子がおかしいな。やはり何か有ったんじゃないのか?」
「いえ……私、和泉と別れようと思う」
電話の向こうで彼が息を呑んだのが分かった。怖くなる程の沈黙が続きやがて少し掠れた彼の声が聞こえてくる。
「冗談、だよな?」
「ううん、本気だよ」
痛む胸を押さえながらはっきりと告げる。
「どうして!」
和泉が声を荒げた。彼がこんな風に激高するなんて滅多にない。それ程今奈月が言っていることは突然ででたらめなのだ。
「結婚しようと約束したばかりだろう?」
「……気が変わったの」
「気が変ったって……嘘だ。奈月はそんな女じゃない。なにか、事情があるんだろう?」
はっきり意思表示をしたにも関わらず和泉は信じられないようだった。そこまで奈月を信じてくれているのだと思うと堪らない気持ちになった。
だけど和泉を納得させるにはもっと酷いことを言わなくてはならない。