彼女を10日でオトします~裏話・番外編~
「えー、本日はお日柄も良く――」

「だいたいさあ、俺のこと悪く書きすぎじゃない? あいつ。
こーんなに優しくていいやつなのにさ、たっしーは」

「――まさに、パーティー日和と申しますか――」

「悪さの部分は、本人に忠実だと思うぜ」

「えー、ヒデ、それ酷くない?
それにさ、あいつ、頭悪いでしょ。
俺の考えてることの半分も再現できてないでやんの」

「――ほ、本日皆様にお集まりいただいたのは、他でもない――」

「戸部、その気持ちは良くわかる。
あやつの脳みそはニワトリ以下だからな。
う゛!! 何だ、これは」

「クリームシチューよ。私が作ったの。遠慮なさらずに召し上がって」

「――完結記念のパーティーを……ってちょっと……あの……」

「たわけ!! クリームシチューが炭なわけがあるか!!」

「なんですって! 我が侭言ってないで食べてみなさいよ。食べ物を見た目で判断するなんて、皇士郎さんって案外小さい男ね」

「――話、聞こうよ、ね、皆。ほら、作者さんが、ありがたぁい話をしてますよー」

「こんなもの食えるか! 見栄えも料理のうちだ! 食欲をそそる見た目無くして食い物とは言わん」

「……たすくさん。皇士郎さんに向けての、その期待に満ちた目は何?」

「あ、いえ、その……あ、ほら、かんぱーい!!」

 ええ!! 言っちゃった!!
 たすく、「乾杯」って言っちゃったよ。
 ……私の役目は?

「乾杯!!」×私以外全員

 皆もたすくにのっちゃうの?

「……か、かんぱい」

 私の声は、賑やかな声にかき消され、パーティーの幕は開ける。

「あ、そういやあ、たすく、2次会はうちの店に来いって姉貴が言ってたぞ」

「かおるん、マジで? きらたんさんに会いたあい!!
行こ、行こ。……作者抜きで」

 ……もう、いいです、はい。


          了
< 19 / 19 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:2

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

一部のよそ

総文字数/940

ミステリー・サスペンス3ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
はつ恋の女の子が死んだ。 ジャンルがわかりません……。 これだろー、って方、教えてくださいまし。
西の塔に酉

総文字数/20,957

ファンタジー36ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「酉」は「緧({糸酉})」(しゅう:「ちぢむ」の意味)で、果実が成熟の極限に達した状態を表しているとされる。 (Wikipediaより引用)  *** 婚期を逃した王女ロヴィーサ(28)は、 大陸一の大国を統べる、若く優しい国王の想像を絶する寵愛に観念するのか。 西の塔に幽閉されている、美しくも偏屈な王弟と禁断の恋に落ちるのか。 それとも胸に秘めた初恋に生いきるのか。  貧しい自国を守るために大国に嫁いだロヴィーサは、それでも、後宮を、王都を、世界を力強く駆け抜ける。 「悲劇のヒロインが許されるのはU-18! 人質生活だって、おもしろ楽しく、私らしく!」  ……身体は陛下のものだけど、ねえ、でも心は。  ラブコメ? サスペンス? ファンタジー?  純愛? 愛憎? 禁断? 不倫?  いいえ、大人のお伽噺!
ずくり

総文字数/1,011

恋愛(オフィスラブ)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
密フェチSS

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop