涙色の空の下、君のそばでずっと。
「うぅっひっく…かずぅ…!」



かずは何も言わず、私をかずの胸に引き寄せ子供をあやすように頭をぽんぽんしてくれた。



「わああああああああん!」




大きな声で泣いた。



その間もずっと背中をさすってくれたり、頭を撫でてくれたりした。





____どれくらい時間が経っただろう。



私が泣き止むとかずは、



「家に帰ろっか」



と立ち上がった。かずの服は私の涙で濡れていた。




「ごめっ服が…ぬれぢゃっだ…ズズっ」



かずは自分の服を見て、



「鼻水つけてんじゃねーよ」



とゲラゲラ笑った。



鼻水じゃないし…!!



「だいぶ体も冷えたし俺ん家で温まってから送るわ。いい?」



コクリと頷き歩き出す。



家は隣なので帰る方向は一緒。



辺りはシーンとしていて2人の歩く音だけが聞こえる。


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