涙色の空の下、君のそばでずっと。

戸惑い

次の日の朝。


玄関のドアを開けると、



「よっ」



右手を上げ、ニカッと笑うかず。


「おはよっ」

と笑い返すと、



「かわっ………じゃなくて、ほら行くぞ!」


とズカズカと先に行ってしまった。


あれどしたんだろ…。



慌てて後を追いかける。


顔を覗き込み、


「かず?どしたの?」


かずを見上げるかたちで問いかける。


「なんでもねぇよ。つか上目遣いでこっち見るんじゃねぇ!」


とそっぽを向いてしまった。


変なのー。


あれ、若干顔赤い…?寒いからかな。


家の前で待たせちゃったからかな。


明日からなるべく早く出よーっと!








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