涙色の空の下、君のそばでずっと。
校門をくぐると、




「ほらあの子、玲於と別れたんだって」

「あ、ほんとだ。身の程知れてよかったんじゃない?」

「今は亜美と付き合ってるんだって。そっちの方が断然お似合い!」


「んね、ずっとなんであの2年の人と付き合ってるのか不思議でたまらなかったんだよねー」


「しーっ!本人に聞こえるって!」



もうバリバリ聞こえてます…。




言われなくても釣り合わないって元から分かってたもん。



わざわざ言わなくたっていいじゃん…。




てゆうか情報回るのが早すぎる…!



恐るべし先輩たち…。



「あんなの気にしなくていいからな」


かずがそう言ってくれたけど、やっぱり気にしちゃう。



上履きに履き替え、教室に向かう。
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