【極上の結婚シリーズ】ママになっても、御曹司に赤ちゃんごと包み愛されています
「俺たちの気持ちを伝えれば、母さんはわかってくれるはずだ。家のことは、なるようになるだろ」

「いっちゃん、それは……」

それは、なんの策もないということだ。

「大丈夫だ。きっとうまくいく」

いっちゃんは揺るぎないまっすぐな瞳をしていた。なんの根拠もないのに一体どこからそんな自信が湧いてくるのか、私にはわからなかった。

そうして旦那さまと泉が戻ってくると、いっちゃんはまず、旦那さまに頭を下げた。

「二年間、莉帆を支えてくれてありがとう。それから、俺たちのことを認めてくれてありがとう」

旦那さまは目を見開き、驚いた表情をする。

「まさか樹に礼を言われるとは……」

「俺は莉帆と結婚したい。泉くんと三人、家族になりたい」

いっちゃんは旦那さまに、正々堂々と申し出た。

旦那さまはそれに、安堵の表情を浮かべる。家のことよりも息子の幸せを願う父親の顔だった。

「莉帆ちゃんもそれでいいんだね?」

旦那さまに確認され、私は小さく頷いた。

不安はあるけれど、私も覚悟を決める。旦那さまが味方をしてくれるのだ。私は愛を貫く。

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